アトピー性皮膚炎の治療

当センターでは、患者さんの個別の症状やニーズに応じて、生物学的製剤やJAK阻害薬など、最先端の治療オプションを用いたアプローチを行っています。

従来行われている治療を受けたことがない患者さんは、まずは近隣の皮膚科医を受診し、十分な効果がみられない場合には、当科を受診することをお勧めしています。

アトピー性皮膚炎の原因の一つに、体の中の免疫システムの異常があります。生物学的製剤およびJAK阻害薬は、この免疫システムの異常を正すことができる薬で、皮膚のかゆみや赤みを引き起こす物質をブロックし、症状を和らげる効果があります。

特定の分子を標的とするため治療効果が高いとされていますが、高価な薬であり、副作用などの注意点もあるため、医師の指示に従って使用することが大切です(高額療養費制度が適用できます)。

一定期間治療したにも関わらず症状の改善が見込まれない場合は、当科の受診をご検討ください。

使用可能な薬剤:生物学的製剤(デュピルマブ、ネモリズマブ、トラロキヌマブなど)、JAK阻害薬(バリシチニブ、ウパダシチニブなど)