入局希望の皆様へ 教室からのメッセージ

皮膚科学とは?

皆さん、皮膚科にはどんなイメージをもっていますか?マイナーというイメージをもっていませんか。皮膚科は決してマイナーではありません。内科は現在呼吸器内科、消化器内科などと臓器別に別れつつありますが、皮膚科は50年以上も前から臓器別診療を行っている専門の科です。 皮膚科学は皮膚の総合科学です。皮膚は最大の臓器であり、外界からのバリア機能、代謝機能、免疫機能など様々な機能を有しています。また、皮膚科の診療は問診、視診から始まり、診断の困難な場合には皮膚生検を施行し、病理診断も自身で行い、すべての診断プロセスを包括しています。治療についても外科的なもの(皮膚外科)から内科的なもの(例えば膠原病;皮膚内科)まで、すべての治療を包括しています。このように皮膚科学は非常に幅広い総合科学といえます。また、疾患についても膠原病、皮膚腫瘍、アレルギー、先天性疾患など多岐にわたります。その上、皮疹は患者さんからも見えるため、患者さんにもよくなったことがすぐに分かり、大変やりがいのある科です。

このように守備範囲の広い皮膚科学では、幅広い診療技術、考え方が身に付きます。また、今何に興味があるのか分からない方でも、入局後に自分の興味のあることが必ず見つかります。

教室のモットー

当教室のモットーは「人を大切にし、人の役に立つ教室」です。この場合の「人」とは患者さん、教室員すべてを意味しています。つまり、患者さんの役に立つことはもちろんのこと、広く社会の役に立ち、また教室員自身の役に立つことを目指しています。つまり、様々な形で社会的に還元できる成果をあげることが教室のモットーです。そして、臨床・研究両面において日本で最もactiveな皮膚科学教室となることが目標です。 

また、同時に「人を大切にする」にすることも重要と考えています。「人を大切にする」という基本方針によって、患者さんに暖かく接する態度、患者さんの立場に立った診療、教室員を大切に育てるという姿勢、個々の教室員の多様な価値観を認めることなどに繋がっていくと考えています。 

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